高いタイヤと安いタイヤの違いは?

タイヤにはさまざまな価格帯や機能性の種類があります。タイヤは安いという理由だけで選ばず、必要な機能性から選ぶことが大切です。

しかし、タイヤにあまり詳しくない方からすると、高いタイヤと安いタイヤの違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では高いタイヤと安いタイヤの違いや価格差の理由、正しい選び方について解説していきます。

タイヤの価格だけで選ぶと後悔する可能性があるので、正しいタイヤ選びをするためにもぜひ最後までチェックしてみてください。

高いタイヤと安いタイヤの価格の違い

タイヤの中には「高いタイヤ」と「安いタイヤ」がありますが、それぞれの違いは性能面だけではなく、製造しているメーカーや販売している場所によっても異なります。

タイヤの価格は「ベーシック」「コンフォート」「プレミアム」などのグレードによっても異なり、高性能になるにつれて価格も上昇します。

また、国産タイヤのほうがアジアンタイヤ(輸入タイヤ)よりも高い傾向があります。それでは、高いタイヤと安いタイヤの価格の違いについてみていきましょう。

メーカーの違い

世界にタイヤを製造しているメーカーはたくさんありますが、韓国・台湾・中国・インドネシアなどのアジア地域のメーカーが製造しているタイヤのことを「アジアンタイヤ(輸入タイヤ」と呼びます。

そして、日本国内のメーカーが製造しているタイヤのことを「国産タイヤ」といい、一般的にはアジアンタイヤのほうが国産タイヤよりも安く購入することができます。

タイヤの原材料となっている天然ゴムの生産シェアは、インドネシアや中国がトップシェア率を占めており、天然ゴムを輸入することなく生産できるため、原材料費や人件費などの無駄なコストをかけずに製造できるためです。

このような理由から、国産タイヤの価格と比べてみると、アジアンタイヤの価格は半額以下で販売されていることも多く、圧倒的に安い価格でタイヤを購入することができます。

型落ち・年落ちモデル

同じメーカーから販売されているタイヤでも、タイヤブランドが登場してからの期間や製造されてからの期間によって値段は大きく異なります。

新作ブランドのタイヤが登場した場合、ひとつ前に発表されたブランドのタイヤは「型落ちモデル」と言われ、定価よりも4割〜半額ほどで売られることも多いです。

また売れ残りなどで製造してから数年経過しているタイヤは「年落ちモデル」と言われ、1年落ち、2年落ちというように製造からの年数が経っているほど安く販売されます。

実店舗価格と通販価格の違い

タイヤを購入する方法を大きく分けると、タイヤ販売店、カー用品店、民間整備工場、ガソリンスタンド、カーディーラーなどの「実店舗」と「ネット通販」の2つに分けることができますが、ネット通販のほうが圧倒的に安くタイヤを購入できることがほとんどです。

ネットでタイヤが安く購入できる理由は、大量に仕入れることで単価が低くなることに加えて、人件費や家賃、中間マージンなどの実店舗でタイヤを販売する場合に発生するコストを抑えられるからです。

そのため、タイヤはどこで買うのがいい?と迷ったら、タイヤの通販サイトの利用がおすすめです。

高いタイヤと安いタイヤはどちらを選ぶべき?

高いタイヤと安いタイヤの主な違いとしてよく挙げられるのは、運転した際に「乗り心地」と「グリップ性能」の違いです。

しかし、安いタイヤにも最低限の機能が備わっているため、高いタイヤを選ぶメリットがあるのかどうか分からないという方も多いでしょう。

そこで、続いては高いタイヤを選ぶメリットと安いタイヤを選ぶメリットの違いをそれぞれ解説していきます。高いタイヤと安いタイヤのどちらを選ぶかの参考にしてみてください。

高いタイヤを選ぶメリット

高いタイヤを選ぶメリットは下記の通りです。

  • 運転の安定性が増す
  • 雨天や雪でも滑りにくい
  • 乗り心地に優れている

高いタイヤを選ぶメリットは、機能性と安全性に優れていることです。

高いタイヤは高性能なタイヤを実現するために何度も品質テストが繰り返されているため、安全性能はもちろん、乗り心地も安定しているものが多いです。

タイヤの知識がなくても運転しているだけでも気付くレベルのため、比較できる具体的な数値はないものの、値段の差があると言えるでしょう。

安いタイヤを選ぶメリット

安いタイヤを選ぶメリットは下記の通りです。

  • 費用を安く抑えることができる
  • 走行距離が多くてもすぐにタイヤを交換できる

安いタイヤを選ぶメリットは、やはりコスト面です。タイヤ本体を安く購入することができるため、タイヤ交換にかかる工賃を含めてもお得に交換することができます。さらに、消耗品であるタイヤは走行距離が多い方であれば頻繁に交換する必要がありますが、交換が多くてもコストを気にする必要がなくなります。

このように、タイヤ交換のコストを大きく削減できることが安いタイヤを選ぶメリットなのです。

タイヤを安く購入する方法は「タイヤを安く買う方法はこれ!ネット通販を利用してお得に購入しよう」をご確認ください。

タイヤ通販で迷ったら、TIREHOOD(タイヤフッド)AUTOWAY(オートウェイ)フジコーポレーションの3つがおすすめです。

おすすめのタイヤ通販サイトは「タイヤ安い店ランキング【2024年版】おすすめのタイヤ通販17サイトを比較」で詳しく解説しています。ぜひタイヤ交換をお得にしたい方はチェックしてみてください。

タイヤを選ぶときのポイント

タイヤ交換にかかる費用は少しでも抑えられるに越したことはありませんが、タイヤは安全性に直結する部品であるため、安いだけでタイヤを選ぶことはおすすめできません。

しかし、アジアンタイヤのような安いタイヤの品質が悪いというわけではなく、しっかりとサイズ確認や求めている性能をチェックすることで、安いタイヤでも安全性や性能面で満足のいくタイヤを選ぶことができます。

以下でタイヤを選ぶときのポイントについて解説していきます。

燃費性能

タイヤのゴムと路面の間に起こる摩擦がどれくらいあるかによってタイヤの転がりやすさは異なるため、発生する摩擦を低減することによって燃費性能が高くなります。

摩擦を低減する仕組みを採用しているのが、国産メーカーも採用している「低燃費タイヤ」や「エコタイヤ」と呼ばれる種類のタイヤとなっており、一般的に高いタイヤと呼ばれています。

耐摩耗性能

タイヤは消耗品ですが、耐摩擦性能に優れているタイヤは価格こそ高いものの、長持ちするため、コスパはよくなります。

また、タイヤの内側にサンドウォールと呼ばれる補強材を入れることによってタイヤがパンクしてもしばらく走ることのできる「ランフラットタイヤ」が採用されているタイヤを選ぶことで、乗り心地は少し硬くなる傾向にあるものの、万が一のトラブルにも備えることができ安心です。

なお、ランフラットタイヤはISO規格で空気圧0kPa時に80km/hの速度で80km走行可能なものと定められています。

静粛性

最近の車は非常にエンジン音が小さくなり、中でもハイブリッド車や電気自動車はほとんどエンジン音が聞こえないほどの静粛性を持っていますが、その反面タイヤのノイズが聞こえてくるという場合も増えてきています。

トレッドパターンが優れた静粛性を備えたタイヤを選ぶことで、より静かで快適な乗り心地を実現することが可能です。

グリップ性能

タイヤのグリップ性能は走行に直結する性能となっており、路面のグリップ力を高めることでタイヤの消耗を防ぐ耐摩擦性に優れていたり、コーナリングがしやすくなるなどの性能があるため、非常に運転がしやすいタイヤですが、それだけ価格は高くなります。

また、グリップ性能の他にも、ドライ性能やウェット性能についてもチェックしておくことが大切です。

  • ドライ性能:摩擦抵抗が高い傾向にある乾いた路面を走るときのグリップ性能のこと。タイヤと路面が接する部分の面積を広くすることとゴムのコンパウンドを柔らかくすることで性能を高めています。
  • ウェット性能:摩擦抵抗の少ない雨や雪で濡れた路面を走るときのグリップ性能のこと。排水をスムーズにし、雨や雪の中の走行でも路面をしっかりと捉えることができるため、ハイドロプレーニング現象といった重大な事故の原因を未然に防ぐ効果があります。

シーズンによる性能

タイヤにはノーマルタイヤとスタッドレスタイヤ、雪道を走れて1年中使えるタイヤであるオールシーズンタイヤなどがあり、あまり雪の降らない地域にお住まいの方はタイヤの履き替えが面倒という理由でオールシーズンタイヤを選ぶ方も多いでしょう。

1年中使うことのできるオールシーズンタイヤは高性能のため価格は高い傾向がありますが、タイヤ履き替えの費用やタイヤを2セット用意する必要がないことから、実はコスパに優れているのです。

タイヤは価格だけではなく性能もチェックしよう

この記事では高いタイヤと安いタイヤの違いや価格差の理由と選び方について解説いたしました。高いタイヤと安いタイヤには大きな性能面の違いがありますが、必ずしも高いタイヤを選べばいいということではありません。

そのため、ご自身の走行スタイルや重視する機能性が備わっているタイヤを選んでみてください。

また、タイヤ交換の繁忙期になる前のタイヤが安い時期を狙うことで有名なブランドタイヤもお得に購入することができます。そのため、夏用タイヤは3月・12月、冬用タイヤは9月〜10月頃から準備しておくのもおすすめです。

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